東京北部ユニオン(ソウル・ワーカーズ・ユニオン)blog

この世界はオレたち労働者が動かしてるっ!!

コムスンの破綻を介護保険制度の廃止につなげよう


安倍首相は官房副長官時代、グッドウィルの折口会長と広報誌「コムスン通信」で対談し、「やはり民間の方の機動力で『事業が成り立つ』ことが大切」「コムスンは一生懸命やっておられる」とコムスンの介護保険参入を絶賛していた!(2003年)

私たちは「使い捨てのボロぞうきん」じゃない!
介護・福祉労働者が団結して立ち上がる時が来た ●労働者と利用者を食い物にし、最後は切り捨てるコムスン資本

 24000人のコムスン労働者、そして全国で介護・福祉を担う労働者のみなさん!
 コムスン資本による介護報酬の不正請求と事業所指定取消処分逃れは絶対に許すことができません。事業の内容を偽り膨大な介護報酬を不正に受け取っていたその金額は、神奈川県の二つの事業所だけで1億円を超えると言われており、全体ではどれほどになるかまったく明らかにされていません。
 コムスン資本のそのようななりふり構わぬ営利追求とともに、介護現場を担うコムスン労働者に対するとんでもない搾取の実態が浮き彫りになっています。
「3か月連続休みなし。休日も電話で呼び出され、精神的にボロボロ」「労働基準法なんてあってないようなもの。月4件の利用者拡大のノルマに達しないと『給料ドロボー』とどなられる」(元コムスンのセンター長)

 私たち介護・福祉労働者は、どこでも、みな同じような状況を強いられてきました。仕事がすごくキツイのに給料は安く、生活はいつもギリギリ。有給休暇も取れない。胃に穴があいて救急車で運ばれたのに、次の日から働かされた仲間もいます。介護報酬が支払われない時間外(契約外)の労働は禁止され、人が生きていくためにどうしても必要な介護さえ、儲からないからするなと言われる。福祉の仕事ということで志をもって入ったのに、心身ともに疲れ切って職場を去ってしまう仲間がどれだけいるでしょうか。

 グッドウィル・グループの折口会長は、「介護ビジネスは絶対儲かる」と参入し、思ったように事業が拡大しないとなると大量に労働者のクビを切って、あげくの果てに丸ごと売っぱらう。どこまで高齢者を食い物にし、労働者を消耗品扱いすれば気が済むのか!
 その上グッドウィル資本は、労働者派遣業でも、「データ装備費」とか「保険料」とかの名目で派遣労働者からの賃金の詐取(ピンハネ)を続けてきました。
 私たちは、使い捨てのボロぞうきんではありません。

●「第2、第3の折口」を許すな!

 サービス残業や低賃金、強労働や職場のいじめなどをガマンし泣き寝入りすることはもう止めましょう。また、「一括譲渡になりそうだから一安心」などということもありません。
 例えばワタミの渡辺美樹社長は、「労働組合の要求にかかわるつもりはない」として一括受け入れを拒否した上で、「労働者か利用者かといったら、私は利用者の側に立つ」などと公言しています。これは、労働者は徹底して搾取するということに他なりません。そして、労働者に劣悪な労働条件が強いられる現場で、利用者が大切にされる訳がありません。
 ニチイ学館にしても、利潤追求第一の資本の本質は同じです。たとえ一括譲渡であろうと、団結した労働者が資本と対決して労働者と利用者の権利を自らたたかいとらなければ、「第2、第3の折口」を生み続けるばかりです。

●コムスン問題は民営化と介護保険制度の破産そのものだ

 そもそも国や自治体が公の責任としてやるべき介護・福祉を営利企業、派遣事業者に任せることが間違っているのです。今回のコムスン問題は、介護保険制度の誤りと完全な破綻を示しています。
 介護や福祉だけではなく、医療や教育なども本来決して金儲けの対象にはなり得ない仕事であり、行政が責任を放棄し資本に投げ売りする民営化など許されてはなりません。福祉の民営化とは、端的に、命を守る事よりも金儲けを優先する、ということです。
2000年4月に始まった介護保険制度は、憲法25条の生存権を基盤とした国の責務としての福祉から、介護を金で買うサービスに代えるものでした。介護保険料の徴収によって国の負担を減らした上で、介護を民間資本の市場に投げ出し、利潤追求の場としてしまったのです。
 制度の導入に伴って、自治体の現業職員だった介護ヘルパーが民間労働者に置き換えられました。介護保険制度は、自治体労働運動の中で最も戦闘的な現業労働運動をつぶすためにも行われたのです。ところがそれを「介護の社会化」などと称して積極的に推進してきたのが、厚生労働省とともに、自治労本部など既成の労働運動でした(これとは対照的に、JRに働く動労千葉という労働組合は、国鉄分割・民営化に反対し、営利追求の結果起きた尼崎事故を教訓に、安全闘争に立ち上がっています。これこそが、あるべき労働組合のたたかいであり、現場労働者のたたかいです)。
 05年には、介護保険法が改定され、通院は自費、長時間の介護は認められない、介護認定のハードルが上げられるなど全面的に改悪されました。福祉の予算が目一杯削減され、極限的に劣悪化された労働条件を強いられながら、介護保険制度のもとでの矛盾の一切を背負って私たちはギリギリのところで現場を支えてきたのです。しかしもうガマンも限界です。コムスン問題としてその破産を露わにした介護保険制度そのものを廃止すべきです。
 厚生労働省は、介護保険制度の全面破綻を認め、「誰でも必要な人が介護を受けられる」公費による介護事業にもどすべきです。私たちは、国の義務としての介護・福祉を求めて立ち上がります。

●介護労働者は「聖職者」ではありません
 「介護現場は労働者の良心によってぎりぎりのところで成り立っている」と言われます。「予算がないから仕方がない」「小規模事業所だから、権利を主張すれば仲間に負担がかかる」と、福祉に関わる労働者はなかなか権利を要求できない状況が続いてきました。コムスンなどの民間資本は、「利用者のために働きたい」という私たち福祉労働者の良心につけこみ、ボロ儲けしてきたのです。
 しかし、私たちは自己犠牲に生きる「マザー・テレサ」(聖職者)ではありません。かつて労働者だった高齢者の人生の終焉を支え、またその家族である労働者の社会的労働を保障するのが介護労働です。私たちはそのことに誇りを持っています。しかしだからこそ、私たちは労働者としての権利を強く要求します。生活できない賃金と劣悪な労働条件の下では、しっかりした介護・福祉の仕事を続けることはできません。労働者の権利を守って闘い抜く労働組合がなければ、利用者の生活や安全を守ることもできないのです。
 ゼンセン同盟傘下の日本介護クラフトユニオンは、コムスンに対して「事業譲渡先の明確化」や「事業移行計画の作成」を求めるだけで、ヘルパーの権利を守るための活動は何もしていません。御用労組が会社に代わって労働者を支配し、賃金・労働条件を切り下げているのです。許せません。今こそ介護現場に闘う労働組合が必要です。

●介護・福祉労働者は団結して立ち上がろう!  
 今回のコムスン問題にみられる介護保険制度の破綻、そして噴出する年金問題。戦後の日本社会の根幹である介護・年金の破綻は、資本主義の破綻そのものです。現場の労働者には何の責任もありません。社会を動かしている労働者が団結し、民営化・規制撤廃そしてそれらの先にある戦争と対決し、世の中を全面的に革命する時が来たのです。
 現在改憲と戦争準備にまっしぐらの安倍晋三は、官房副長官時代に折口と対談し、「私がスムーズに介護保険制度をスタート」させたと自慢した上で、「コムスンは一生懸命やっておられる」などと折口を誉めあげています。福祉の解体と戦争は一体なのです。
 私たち福祉労働者連帯ユニオンは、介護保険制度に反対し、介護・福祉現場を担う労働者の権利を守り、あるべき福祉労働の姿をめざして今年3月に結成した合同労働組合です。
 私たちは、コムスン労働者をはじめ全ての介護労働者の権利を守るためにどこまでも闘います。妥協や泣き寝入りは労働者の道ではありません。相談を寄せてください。
 そして、西部ユニオンなど他の労働組合の仲間とともに、さらに住民団体とも連携し、厚生労働省交渉に取り組んでいきます。みんなで一緒に声をあげましょう。
 ユニオンに加盟し、介護現場に労働組合を作ろう。事業所丸ごとで組合を結成しよう。
 介護現場で働く労働者は、今こそ団結して立ち上がろう!     (07・6・23)
スポンサーサイト

コメント

こんな記事みつけました

コムスンパニック 要介護者はこれからどうなる? (2)
2007年06月08日06時47分(livedoorニュース)
【PJ 2007年06月08日】- 前回からのつづき。コムスンは同じくグッドウィルグループの日本シルバーサービスに事業譲渡を発表して、法的には事業存続ができる事になるが、和歌山県の仁坂知事が「脱法行為は認めない」として認可を認めない方針を打ち出しこれからどうなるかが注目される。

 7日昼にコムスン従業員が所属する介護労働者で組織される労働組合”日本介護クラフトユニオン”(以下NCCU)に聞いたところ、「今のところ(雇用問題などで)コムスン従業員からの相談はない」とのことだった。NCCUはコムスンの樋口社長に対しコムスン従業員の雇用確保と記者会見による役員の社会への謝罪を求めている。
 
廃業と再編は旧クリスタルの伝家の宝刀?
昨年グッドウィルグループは派遣業界最大手といわれるクリスタルグループを買収した。クリスタルには現在グッドウィルの主力企業とグッドウィル・プレミアとなったが人材派遣業の最大手とされていた。ただ業界団体に加盟していないため同業他社からは認められていなかったようだ。創業者の林純一氏(元会長・現在は保有株式をほぼすべて売却している)は謎の人物と言われ、幹部や同業者も会ったことがあるものはごく一部と言われている。

 99年子会社のネクスターで派遣スタッフの過労自殺の裁判報道から、名が知られるようになったが、それまでは年商が数千億まで達しているのに、良くも悪くもメデイアに知られていなかった。また、問題が起こる度に会社の解散、合併、社名変更が繰り返され役所などを怒らせてきたという。ちなみに日本シルバーサービスも1月までは旧クリスタルグループだった。兵庫県でも豊岡のコムスンの事業所に県の監査が入ったが終了1時間半後に廃業届を出している。

 また、毎日新聞は05年12月林会長が「業界ナンバー1になるには違法行為が許される」と記載された内部文書を載せ、その後にも経済雑誌などにも批判記事が載ったが扱いは大きくなかった。なぜなら少しでもネガティブな記事が載ると訴訟に出て、しかも4社でトータル約10億円の法外な賠償を要求したからだ。ただ、最終的にはほぼすべて和解している。

 そして昨年クリスタルグループのコラボレイト(現ハイライン)が偽装請負による行政処分がきっかけとなって、グッドウィルの傘下となる形となった。

コムスンの過去にも問題が 
 コムスンは00年介護保険制度スタート当時ケアセンターが全国約1200箇所あったが、同業他社から「拠点があるからいいというものではない」「業界全体の信用に関わる」といった批判があった。他社のヘルパーやケアマネージャーに手紙を送って”引き抜き”もしていたと言われる。しかし、急な展開がたたり、拠点が300箇所まで減り社員も3分の1まで減った。だが再び業界ナンバーワンとなった。しかし00年当時のリストラで社員に退職や配置転換、労組幹部の懲戒免職と言った行為をし、裁判沙汰にまで発展している。これは、最終的には和解した。

現場で働くものは大丈夫なのか
 コムスンには2万3千人とも言われる介護ヘルパーがおり、親会社のグッドウィルの人材派遣部門には30万人とも言われるスタッフが働いている。これだけ社会の批判を浴びれば末端のスタッフが”税金泥棒”扱いされないか心配だ。末端のスタッフは目立つが彼らには罪はない。

 厚生労働省は日本シルバーサービスに対して事業譲渡を認めない方針だというが、これからどうなるかが注目される。多くの識者が「福祉を金儲けの手段にするのはいかがなものか」という論調だった。その是非は別にして少なくとも金儲けはルール・コンプライアンスを遵守して行うのべきなのだ。【了】

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://rentaiunion2007.blog105.fc2.com/tb.php/27-ed3682b6

 | HOME | 

文字サイズの変更

ツイッター

QRコード

QR

プロフィール

Soul Warkers Union

Author:Soul Warkers Union
東京北部ユニオンは、東京北部地域(豊島区・板橋区・北区・練馬区・文京区)を中心とした、だれでも入れる労働組合。
いつでも労働相談を受けつけています!
東京都豊島区西池袋5-13-10
ハイマート西池袋603号
TEL :03-6914ー0487
tokyohokubuunion2010★yahoo.co.jp
(★を@マークに変えてメールしてください)

最近の記事

ブログ・コンテンツ

リンク

このブログをリンクに追加する

東京北部ユニオン今までの歩み

RSSリンクの表示

今日まで見てくれた人

ブログ内検索

FC2Ad

Template by たけやん