東京北部ユニオン(ソウル・ワーカーズ・ユニオン)blog

この世界はオレたち労働者が動かしてるっ!!

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

韓国メーデー「セウォル号」沈没事件ー保健医療労組が声明


(写真は「チャムセサン」より)

韓国民主労総は、5月1日のメーデーにソウル駅広場で世界メーデー大会を開きました。
「セウォル号惨事という国家的な災難事態に対する『追慕』と『怒り』を集める場だった」「民主労総はこの日の大会で『沈没する大韓民国、朴槿恵が責任を取れ』『誰のための国家なのか、これ以上殺すな』というスローガンを掲げた」と「チャムセサン」が報じています(「レイバーネットジャパン」に掲載)。

「セウォル号」事件は、船長以下ほとんどの乗船員が非正規、旅客船の船齢制限を20年から30年へと大幅な規制緩和、すさまじい過積載など、「命よりもカネ」の新自由主義の本質が凝縮した社会的虐殺です。
以下、韓国保健医療労組のメーデーに際しての声明を紹介します。

6.jpg



KHMU(韓国保健医療労組)情報 
2014年5月6日

メーデーに際し、「悲しみを乗り越え、前に進むために、我々の燃えるような怒りを一つにしよう」

KHMU(韓国保健医療労組)は、今回の悲劇が、政府の行き過ぎた規制緩和により惹き起こされたことを改めて確認し、それゆえ保健医療労働の営利商業化、民営化を凍結するよう強く求める。

韓国民主労総 (KCTU)は、5月1日、ソウルなど韓国の15の主要都市で第124回メーデー記念行事を開催した。民主労総は、セウォル号沈没に関する5項目要求、またパク・クネ政権退陣など11項目の集会決議を発表した。

民主労総は、悲劇の事故の解決に向け、以下のことを要求する。

△パク大統領は、政府の規制が全面的に無能で弛み切っていたために惹き起こされたセウォル号の沈没事故について責任を取るべきだ

△犠牲者や家族に、有給休暇制度を適用せよ

△人の命より利益を優先する民営化、規制緩和政策を一旦凍結せよ

△「資本による殺人に関する法律」を制定し、深刻な惨事や人身事故に対する企業経営者への罰則を強化せよ

△継続的業務に従事する非正規労働者からのピンハネを禁止する法律を制定せよ

更に民主労総は、メーデー行事の中で11項目の要求を明らかにした。

△パク・クネ内閣の総辞職

△労働運動への弾圧をやめ、労働者の基本的な権利を保障せよ

△民営化を止め、年金に関する基本公約を後退させるな

△すべての労働者が有給休暇でメーデーに参加できるようにせよ

△長時間労働を廃し、現在の労働時間を短縮せよ

△非正規労働を制限し、非正規労働者を正規労働者にせよ

△最低賃金を適正化し、通常の賃金も正常化せよ

△公共部門での誤った「正常化」をやめろ

△国家情報院(NIS)院長を解任し、民主主義を保障するため、国家情報院の廃止せよ

△企業の安全責任者の責任追及を強化し、産業災害処罰法を強化せよ

△TPP交渉を破棄せよ

行事はソウルで開催された。ソウル駅で午後2時開始。1万人の労働者がソウル広場までデモ行進を行った。旗を降ろし、会場に設置された合同祭壇で、沈没事故の犠牲者に献花を行った。

現場では、「この国は誰のためにあるのか?人殺しをやめろ!」と大書された大看板が掲げられ、参加者は手に手に「深い悲しみより怒りの方が強い」「私たちが大統領になった方がマシだ!」と書かれた小さい旗を持った。

参加団体は旗の上に黄色いリボンを結びつけて弔意を表した。

民主労総の組合員も哀悼の意と沈没船の犠牲者や家族の方々の一縷の希望を表現するため黄色と黒のリボンを着用した。
韓国保健医療労組は保健医療の民営化に反対し、6月に全面ストを計画している。

韓国保健医療労組 (KHMU、ユ・ジヒョン委員長)は、保健医療システム民営化の問題点を知ってもらうため、5月1日メーデーの午後1時からソウル駅での路上パフォーマンスと署名活動を行った。この行動は、保健医療民営化反対全国運動本部と共に行われた。

保健医療労組は、保健医療民営化反対100万人署名運動を行ない、4月後半には30万筆が既に集まっている。

さらに、保健医療労組は「危機管理システムが崩壊!民営化で保健医療はつぶされる!政府は誰のためにやろうとするのか?」と書かれたプラカードを持ってデモも行った。

このイベントに先立ち、保健医療労組は4月30日、代表者会議を主催した。そこで2014年の交渉・闘争計画を詳述し、保健医療民営化反対を闘う基金の設置を決定した。

入念に作った特別声明で、下記のことを決議した。

△沈没事故について早急に全面的な実情調査と事実確認を行え

△人々の安全と命を守るための最低の義務も怠り、利益追求のためだけに保健医療の切り下げを行おうとする政府の政策を早急に全面的に見直せ

△保健医療の民営化をやめ、公的保健医療を促進する、など大衆の声を反映させろ

保健医療労組は、傘下の組合に対し、6月5日の仲裁申請者に登録し、6月23日ゼネストに参加するよう指示をおろした。
ユ・ジヒョン委員長は代表者会議の席上、こう述べた、「資本の強欲、行き過ぎた規制緩和、安全の崩壊、無能と無責任が引き起こした今回の大惨事を二度と繰り返してはならない。政府の保健医療民営化政策は、人々の命を奪う、という結果を生み出すだけだ。保健医療を金もうけの道具としか考えない政策である以上、これを無きものにする闘いを開始しなければならない」

保健医療労組は、タイ当局に労働運動家ソムヨットの早期釈放を求める記者会見にも参加した。

5月1日、労働組合員やNGO、たとえば韓国保健医療労組、民主労総、PSPD(参与連帯:株主になって大企業相手に訴訟を起こすなど、政府や大企業を監視する活動をしている団体:訳者注)、KHIS(国際連帯韓国の家)などがソウルのタイ大使館前で記者会見を行い、タイ政府に対し、直ちにソムヨット氏を釈放し、人権侵害の「王室不敬罪」を廃止するよう強く求めた。労働運動家でありジャーナリストであるソムヨット・プルクサカセムスク氏は2011年4月30日の軍事クーデタの際、ばかげた法律に違反した、という理由で拘束された。そしてタイ司法当局は禁錮11年の不当判決を下し、既に3年獄中に拘束している。

参加者は、ソムヨット氏や政治犯を釈放し、不敬罪を廃止するよう強く求めた。

(引用終わり)


あらためて、「セウォル号事件」の核心を整理しておきます。

★乗組員の過半数が非正規
・セウォル号は、濃霧のため他のすべての船が出港を中止する中、運航会社が無理な出港を決定し、定刻より2時間半も遅れて15日午後9時頃仁川港を出た。
・積載貨物量は約3600㌧に達し、船の復元力(船が傾いた状態から元の姿勢に戻る力)が維持される基準の3・6倍もの過積載だった。
・事故が発生した海域は、狭くて海流の速い危険区域で、過去7年間で28件もの海難事故が起きていた。この区域では通常、1等航海士が操舵指揮を執る。だが事故当日は、出港の遅れにもかかわらず勤務時間表を修正しなかったたため、操舵したのは最も経験の浅い、入社4カ月の25歳の女性3等航海士だった。
・遅れを取り戻すために本来の航路を外れ、ほぼ全速の19㌩で航行中に船が傾き、コントロールを失って急旋回し、積み荷が崩れて船体が横転したと見られている。
・セウォル号の乗組員15人のうち、船長と操舵手3人を含む9人が非正規職(6カ月〜1年の短期契約)だった。
・しかも清海鎮海運は昨年、売上高320億㌆に対し、安全面を含む船員教育費用にわずか54万㌆しか支出せず、接待費や広告宣伝費にはその数百倍を出していた。

★規制緩和で使用期間を延長
・さらに根本的な事故原因は、セウォル号の構造上の問題にある。もともと同船は日本の海運会社マルエーフェリーが所有し、鹿児島―沖縄間で18年も航行し退役した老朽船を、清海鎮海運に売却したもの。すでに内部の操縦装置の腐食が進み、操舵機やレーダーの故障が度々発生していた。
・加えて清海鎮海運は、1回の就航でより高い収益をあげるため、客室部分の垂直建て増しを行った。このため重心が船体上部に大きく移動し、船の復元力が著しく損なわれた。
・この背景には、船齢(進水後の使用期間)の規制緩和という新自由主義政策がある。09年、当時のイミョンバク政権は「船齢と海洋事故は関係ない」「旅客船の船齢制限の緩和で200億㌆が節減される」と主張して海運施行規則を改悪し、旅客船の船齢制限を20年から30年へと大幅に緩和した。本来なら、18年も航行し退役した6800㌧規模の大型船を、たった2年の航行のために買い取ることは考えられない。だが規制緩和によって、韓国企業は低コストで大型旅客船を確保して長期間使用でき、日本企業は老朽化した退役船を売りつけることが可能となった。

セウォル号の事故が突きつけているのは、この間のJR北海道の相次ぐ事故や川崎駅脱線転覆事故と同様、新自由主義そのものの破産です。これは韓国のみならず全世界の共通の問題であることを突き出しました。
「安全よりももうけ」「命よりもカネ」によって私たち労働者は命だって奪われる!のです。

韓国民主労総の掲げるスローガンは、動労千葉が実践してきた反合理化・運転保安闘争とも通じ、闘う労働運動を甦らせる大きな手がかりになります。
「すきや」や「和民」の店舗閉鎖・人員増も、労働強化に「やってられない」という労働者の怒り(ストライキ)の結果。職場から闘えば、破産した新自由主義に断を下すことができる!
国鉄解雇撤回の10万人署名を通して怒りと決起をとことん広げましょう。


国鉄闘争全国運動6・8全国集会
6月8日(日)午後1時開会(12時開場)
東京・文京シビックホール


0608.jpg


スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://rentaiunion2007.blog105.fc2.com/tb.php/381-b6bd2d25

 | HOME | 

文字サイズの変更

ツイッター

QRコード

QR

プロフィール

Soul Warkers Union

Author:Soul Warkers Union
東京北部ユニオンは、東京北部地域(豊島区・板橋区・北区・練馬区・文京区)を中心とした、だれでも入れる労働組合。
いつでも労働相談を受けつけています!
東京都豊島区西池袋5-13-10
ハイマート西池袋603号
TEL :03-6914ー0487
tokyohokubuunion2010★yahoo.co.jp
(★を@マークに変えてメールしてください)

最近の記事

ブログ・コンテンツ

リンク

このブログをリンクに追加する

東京北部ユニオン今までの歩み

RSSリンクの表示

今日まで見てくれた人

ブログ内検索

FC2Ad

Template by たけやん

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。